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岩田藤七《貝》1962年 町田市立博物館蔵企画展「町田市立博物館所蔵 岩田色ガラスの世界展─岩田藤七・久利・糸子─」は、近代日本のガラス工芸史の礎を築いた岩田藤七・久利・糸子に焦点を合わせ、かれらが手がけた色ガラス作品を紹介する展覧会だ。
岩田藤七《貝「波の響」》1976年 町田市立博物館蔵昭和初期、ガラスといえば食器や板ガラスなどの実用品や、硬質な切子ガラスなどの生産が一般的であった。そうしたなかで岩田藤七(いわた とうしち)は、溶けたガラスを中空で吹き上げていく“宙吹き技法”による柔らかな造形と、豊かな色彩を特徴とする作品を発表し、日本のガラス工芸を芸術の域にまで高めた。
岩田久利《コンポート》1983年 町田市立博物館蔵また、藤七の長男・久利(ひさとし)は、研ぎ澄まされた感性と豊富な化学的知識に基づいて、色と光が織りなす華麗な作品を生みだした。
岩田糸子《飾皿》1984年 町田市立博物館蔵さらに、久利の妻・糸子(いとこ)は、藤七が興した岩田工芸硝子株式会社を受け継ぎつつも、自らもガラスの装飾壁画や大皿などを手がけたのだった。
岩田久利《花器》1982年 町田市立博物館蔵本展では、藤七による《貝》や《貝「波の響」》、久利の《コンポート》や《花器》、そして糸子が制作した《飾皿》 など、約60点の作品から、豊かな色彩と流麗な造形が織りなす色ガラスの世界を紹介。また、藤七が鎌倉を拠点とした文学者や美術家と親しくしたことから、同館が所蔵する藤七の初期作品や、鎌倉に過ごした有島生馬や山口蓬春、小倉遊亀らの作品を展示し、同時代の美術についても光をあてる。展覧会概要企画展「町田市立博物館所蔵 岩田色ガラスの世界展─岩田藤七フェラガモスーパーコピー・久利・糸子─」